
4月9日(土)、広島県熊野町にある筆の里工房にて
はがき判の継紙を作るワークショップをしました。

8日(金)に楽しみにしていた熊野町の筆屋さんを訪問。
広島駅でレンタカーを借りて、町を回りました。
「破壊と創造」-比田井天来・小琴、芸術書に捧げた生涯―
開催中の展示を見ながら、見学させて戴きました。


今回の講座では、シンプルなデザインではありますが
実際に仕事で行っている方法で、作ってもらいました。
簡単に料紙の説明をした後に、作業開始です。
まずは、型紙に合わせて料紙を切る工程の実演です。
アイスキと呼ばれている幅2㎜の版画刀を使って
5枚の料紙を一度に切ります。


その次に、切って貼り合わせる部分を裏側から
カミヤスリで擦り、なめらかにします。
貼り合わせる幅だけ、ずらしています。
こうすることによって、貼った時の段差が少なくなり
書くときの影響が少なくなります。
とても大切な工程です。

ここまで実演した後で、作業を始めてもらいました。
皆様、とても真剣です!


この後が、貼り合わせる工程です。
生麩(しょうふ)の粉を一時間ほど炊いて作った糊を
使って貼ります。
ここでも、貼り合わせる幅だけずらして
何枚かまとめて糊を付けます。
トレース台を使うと、重なり具合がはっきりわかるので
便利です。
この作業も実演をした後に始めてもらいました。

5枚の料紙を一度に切って、それぞれ組み合わせを
替えて貼り合わせます。
いろいろな継紙が出来上がります。

参加された皆様が、無事に5枚の継紙を完成!!
2時間の中で仕上げる事が出来ました。


午前の部30人、午後の部30人の応募が
ほぼ満席でした。
参加して頂いた皆様、ありがとうございました。
「楽しかった!」とお声をかけて頂き、一安心です。
筆の里工房のスタッフの皆様に、たくさん助けて
頂きました。感謝です。
(写真は、すべてスタッフの方が撮影しました!)