かな料紙 - 小室かな料紙工房 -

伝統的製造方法で、書道用かな料紙を製作しています。このWebサイトでは、製作に係わる職人の立場から、かな料紙の作り方や種類など説明したいと思います。

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工房日記の記事一覧

野毛を作る その3

箔合わせをした合わせ箔を板から剥がします。

今度は紙に貼りついた合わせ箔から、台紙となった紙を
取り除く作業です。

合わせ箔の周り、1㎝くらい残して台紙を切ります。

バットにお湯を張り、紙の面を下にして
お湯に浮かべます。

紙が十分お湯を吸い込んだら、紙の面が上に来るように
新聞紙の上に置きます。

あて紙をして、余分な水分を取ります。

この状態で、ピンセットを使って箔から紙を
取り除きます。

合わせて厚くなったといっても、簡単に破れます。
慎重に、慎重に。

この間の写真をうまく取り込めていなかったようで
いざ使おうと思ったら、無い!

ショックですね。

で、載せた写真は、台紙を取り除いた後の
合わせ箔だけになったところです。

銀は保存しているうちに焼けてしまうので
一旦乾いてから、トメドーサを引きます。

この状態で数日乾燥します。

次に合わせ箔を、重ねます。
大体15枚から20枚くらい。

重ねた状態で、短冊状に切ります。
紙をあてて、カッターナイフで切ることが出来ます。

この状態で、桐箱に入れて保存します。

次回は、この短冊から野毛を切ります。

野毛を作る その2


ドーサ液による箔合わせ。

1枚目の箔を貼り付けたところからの続きです。

通常5枚から7枚合わせます。
今回は7枚合わせ。

ここで重要なことは、製作時期の問題。
箔合わせをしたのは5月です。
一年のうちで箔合わせをするのは、4月か5月だけ、
と伝えられています。

それで、貼り付けるのは1日に1枚。
1枚貼り付けたら、1日以上間を開けます。
天気が悪いと2~3日作業はお休みです。

ドーサ液を引いて、箔を貼り付ける、という作業を
1日1回、7回行います。

これで、板に張り付けた半紙の上に
ドーサ液で箔を7枚貼り合わせたことになります。

さて、またしても次回に続きます。

野毛を作る その1

箔の装飾に野毛は大切です。
元永本古今集など、古筆に多く使われています。

野毛は細く切る前に箔を何枚も合わせる「箔合わせ」をします。
箔合わせは
 ・熱で合わせる方法
 ・ドーサ液で合わせる方法
の二種類の技法があります。

今回はドーサ液で合わせる方法をお伝えしたいと思います。

最初に作業用の板に半紙を貼り付けます。
縁だけ糊を付けて中央は浮いた状態です。
半紙はあらかじめドーサが引いてあります。


次に、合わせる箔で、「あかし箔」を作ります。
箔の間紙にバレんで油分を軽く付け、箔が紙に張り付いた状態を作ります。
「あかし箔」については、ここで詳しく説明するよりも
検索して頂いた方が、より詳しく説明されているので、お薦めです。

手軽に「あかし箔」を作る方法として、あかし用のロウ紙が販売されてます。

 

板に張り付けた半紙にドーサ液を引き、あかし箔を使って
一枚づつ貼り付けます。

ここで、1日から2日乾かします。

さて、続きは次回。

「京で料紙を遊ぶ」無事終了しました!

「京で料紙を遊ぶ」無事に三日間の展示を終了しました。
多くのお客様にご来場頂きました。
心より感謝申し上げます。

今年は桜の季節で、幸運でした。
せっかく満開の夜桜を見に行ったのですが
酔っぱらっていて写真がありません。(笑)
高瀬川沿いの桜並木を見に行ったのですが、
とてもきれいでした。

「京で料紙を遊ぶ」5日㈮からです!

京都ぎゃらりい百之助にて
「京で料紙を遊ぶ」もうすぐ始まります。

4月5日㈮、6日㈯、7日㈰ の三日間です。

特別講座「継紙」中級編 
まだ、お席に空きがあります。
お電話、お待ちしています。

空きがあれば、当日参加もお受けしています。

皆様のお越しをお待ちしております。

写真は講座に使う「重継」部分の料紙です。
三色用意致しました。

「京で料紙を遊ぶ」 京都 ぎゃらりい百之助

京都ぎゃらりい百之助にて、展示会を開催いたします。

昨年は7月の暑いなか、多くのお客様にお出で頂きました。
ありがとうございました。

今年は、扇面で四季を表現した作品を中心に
新作を用意いたしました。

かな料紙の販売も行います。

ここで講座のご案内です。

【講座 継紙 中級編】


今回は型紙を作ることから始めて
重継(かさねつぎ)の料紙を製作します。
以下、大まかに内容を説明したいと思います。


まず、型紙を作ります。
実際に仕事で製作するのと同じように
行います。


デザインした型紙をカットします。


今度は型紙に合わせて料紙をカットしていきます。
重継の部分です。


上にのる部分は型紙の通りにカットします。


下になる部分は糊代分を付けてカットします。


次に、段差を少なくするためにサンドペーパーで
ヘリを削る作業をします。


貼り合わせは重継の部分から行います。
先にこの部分だけ作っておきます。




順番に全体を貼っていきます。

重継の部分を貼り付けます。

完成です。

乾いてから、周辺を仕上げ断ちします。
今回はハガキサイズで2枚作ります。

中級となっていますが、初めての方でも大丈夫です。

【日程】
  4月5日㈮、6日㈯、7日㈰

   午前の部 10:00~12:00

   午後の部 15:00~17:00

          各回定員5名 


【参加費用】

   お一人様   5,000円(税込)


【お申込み】

 ご予約が必要です。
 お申込み、お問い合わせは小室かな料紙工房まで
 お願い致します。

     お電話番号 0294-82-2451

 皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。

祖父の時代のお話

最近染は太郎に任せていたのですが
今日は自分で草木染めを作業。

祖父が東京で仕事をしていた時代、
よく干した紙の下に布団を敷いて寝ていたようです。

きっとこんな景色を見ながら。

話は変わって、京都ぎゃらりい百之助での展示が
近づいてきました。

今回の講座は、継紙の中級を予定しています。
重継(かさねつぎ)にチャレンジして頂こうと考えています。

近日中に告知致します。

紙の断包丁

料紙の仕上げ断ちに使う、断包丁(たちぼうちょう)を頂きました。
だいぶ長い間使っていたので、そろそろ新しいものをと考えていました。
大変ありがたいことです。

何よりも、新品がこんなにも大きかった!ことに驚いています。
刃先の形もかなり変わっています。

大切に使おうと思います。

越前和紙展 装飾料紙を極める

越前和紙の高い技術で平安時代の料紙を
復元した展示会が開催されます。

羅紋(らもん)・打雲(うちぐも)・飛雲(とびくも)
などの料紙が復元されています。

特別揮毫作品も楽しみです。

日本橋の小津ギャラリーです。
ぜひ、お時間がありましたらお出かけください。

展示会が無事に終了しました

Gallery心にて開催していました「料紙と花」が無事に終了しました。

ご来場頂きました多くのお客様に心より感謝申し上げます。
共催のかわめさん、ありがとうございました。
Gallery心の土井さん、スタッフの皆様、大変お世話になりました。

今回は動画の中継も何度かあり、楽しい時間を過ごしました。

苅安で染めた太郎作の着物です。(料紙の仕事に就く前に製作したものです。)

とても雰囲気のあるギャラリーですが、
残念ながらこの場所は年内で終了です。

ギャラリーさんは営業を続けるそうですので、
今後の展開を楽しみにしています。

皆様、またお会いいたしましょう!!

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