かな料紙 - 小室かな料紙工房 -

伝統的製造方法で、書道用かな料紙を製作しています。このWebサイトでは、製作に係わる職人の立場から、かな料紙の作り方や種類など説明したいと思います。

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工房日記の記事一覧

祖父の時代のお話

最近染は太郎に任せていたのですが
今日は自分で草木染めを作業。

祖父が東京で仕事をしていた時代、
よく干した紙の下に布団を敷いて寝ていたようです。

きっとこんな景色を見ながら。

話は変わって、京都ぎゃらりい百之助での展示が
近づいてきました。

今回の講座は、継紙の中級を予定しています。
重継(かさねつぎ)にチャレンジして頂こうと考えています。

近日中に告知致します。

紙の断包丁

料紙の仕上げ断ちに使う、断包丁(たちぼうちょう)を頂きました。
だいぶ長い間使っていたので、そろそろ新しいものをと考えていました。
大変ありがたいことです。

何よりも、新品がこんなにも大きかった!ことに驚いています。
刃先の形もかなり変わっています。

大切に使おうと思います。

越前和紙展 装飾料紙を極める

越前和紙の高い技術で平安時代の料紙を
復元した展示会が開催されます。

羅紋(らもん)・打雲(うちぐも)・飛雲(とびくも)
などの料紙が復元されています。

特別揮毫作品も楽しみです。

日本橋の小津ギャラリーです。
ぜひ、お時間がありましたらお出かけください。

展示会が無事に終了しました

Gallery心にて開催していました「料紙と花」が無事に終了しました。

ご来場頂きました多くのお客様に心より感謝申し上げます。
共催のかわめさん、ありがとうございました。
Gallery心の土井さん、スタッフの皆様、大変お世話になりました。

今回は動画の中継も何度かあり、楽しい時間を過ごしました。

苅安で染めた太郎作の着物です。(料紙の仕事に就く前に製作したものです。)

とても雰囲気のあるギャラリーですが、
残念ながらこの場所は年内で終了です。

ギャラリーさんは営業を続けるそうですので、
今後の展開を楽しみにしています。

皆様、またお会いいたしましょう!!

Gallery心「料紙と花」26日㈯から始まります!

Gallery心 「料紙と花」が26日㈯~2月3日㈰の日程で
はじまります。
今年は、30日㈬がお休みになります。

写真は山野草を飾るための屏風と花台です。
 ハガキ縦二枚のミニ屏風
 シュリザクラに箔装飾

他にも何点か作りました。

料紙の展示販売も昨年同様致します。

皆様のお越しを会場にてお待ちしております。

 小室かな料紙工房   小室 久
            小室 太郎

【紙のさと】 西ノ内紙

西ノ内紙「紙のさと」さん店舗にて、
かな料紙を扱って頂けることになりました。

地元で取り扱い頂ける店舗は初めてのことで
とても心強いです。
菊池大輔さんのご厚意に心より感謝です!

常陸大宮市にお出かけの際は、ぜひお立ち寄りください。
   http://www.kaminosato.com/

今年もよろしくお願い致します

明けましておめでとうございます。
昨年は投稿をご覧いただき、ありがとうございました。
今年もよろしくお願い致します。

写真は石斛(セッコク)です。
今の時期に蕾が付くのは珍しいのでは?
今年は何か良いことが!!と期待しています。(笑)

1月は展示会が2件あります。
  茨城クラフアート 18日㈮~20日㈰ 
    青山スパイラルガーデン

  料紙と花  26日㈯~2月3日㈰
    Gallery心

展示会情報はまた追って投稿いたします。

「王朝継ぎ紙づくり」近藤陽子・王朝継ぎ紙研究会 共著



近藤陽子先生が「王朝継ぎ紙づくり」を出版されました。

タイトルにある継ぎ紙だけでなく、かな料紙全般の作り方が
とても丁寧にわかりやすく写真付きで説明されています。

作品や古筆の料紙など美しい写真がたくさん使われていて、
とても魅力ある仕上がりです。


私も参考になることが多く、ぜひ多くの方に手に取って
読んで頂きたいと思っています。

料紙と花

ギャラリー心にて展示会を開催致します。
前回は、初めての試みにもかかわらず、予想を超える多くのお客様に
御来場頂きました。心より感謝申し上げます。

今回は、花々アーティストのかわめ真紀子さんとのコラボ企画です。
同じ茨城県の御出身で、幅広い分野で活躍されています。

山野草を得意とされるかわめさんの作品とかな料紙の調和を
お楽しみ頂ければうれしいです。

又、風炉先屏風、扇面の作品も展示する予定でいます。
料紙の販売も行います。

期間中、体験講座を行います。

【特別講座 継紙 入門編】


ハガキ判の料紙を5枚用意致します。


型紙を乗せて重ねます。


5枚まとめて型紙に合わせてカットしていきます。
間透(あいすき)という道具を使います。


5枚のハガキ判の料紙が同じ型紙で
カットされました。


カットした部分(継ぎ目になります)を
裏から紙やすりでこすり、繋いだ時の段差を
少なくする作業をします。


糊を付けて、それぞれの部分の順番を変えて
貼り合わせます。

ハガキ判の継紙が出来上がります。 

展示の期間中、毎日行います。(30日はお休みです)
 午前 10:00-12:00
 各回定員8名様  参加費 5,000円(税込)

 予約受付  小室かな料紙工房まで直接お電話ください。
       0294-82-2451
        ご予約お待ちしています。


【特別講座 野草アート 入門編】
  かわめ真紀子

樹脂粘土を用いて「十両(藪柑子)」をつくります。
期間中毎⽇午後13:00-18:00 随時受付(参加費3,000円)※作品完成まで約2時間。

ギャラリー心 ウェブサイト
https://www.galleryshin.tokyo/category/exhibition%E3%83%BBevent/

 
皆様のお越しをお待ちしております。

切箔(きりはく)

料紙の加工に良い季節になりました。
箔を切る作業も快適です。

普段はもっと乱れたりしています。(笑)


大切 です。
銀の箔を短冊状に竹の刀で切るのですが
幅は何等分で切るか、を目安にしています。
数えながら切っています。


中切 です。


小切 です。


どれも一枚の箔を箔盤の上に
のせるところから始めます。


元永本古今集の料紙です。
大切・小切・野毛が撒いてあります。

「切る」という文字は本来「截る」を使うようです。
あまり馴染みが無い文字なので普段は「切る」を
使っています。

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