今日は「カスミ」と呼ばれる砂子の振り方のお話です。
横カスミ、棒カスミなどと呼ばれることも。
使う砂子は型砂子と同じく一番細かいタイプの砂子です。
源氏物語絵巻の詞書の料紙にに多く使われています。
また、平家納経にも使われています。
カスミの大きさに合わせて何種類かの太さの異なる
竹筒が有ります。
型砂子の時と同じように、布が張ってあります。
膠とフノリの溶液を接着剤とするのは今までと同じです。
刷毛で溶液を引いたところに、カスミを振ります。
一か所づつ、金属の小さな棒でたたいて
カスミの形を整形していきます。
たたく道具は基本的にいろいろ試してみて
使いやすいものが良いのだと思います。
特に決まったものではないと思います。
風は厳禁です。
ほんのわずかな空気の流れが、整形の邪魔をします。
前回と同じように押さえます。
一か所づつ押さえるので、小さな押さえ紙の方が
作業はしやすいと思います。
砂子の撒き方によって、全体の雰囲気が変わります。
古筆によって形は様々です。
4つ目は古筆ではあまり見かけませんが
雰囲気が柔らかいので載せてみました。
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