かな料紙 - 小室かな料紙工房 -

伝統的製造方法で、書道用かな料紙を製作しています。このWebサイトでは、製作に係わる職人の立場から、かな料紙の作り方や種類など説明したいと思います。

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粘葉装のお話


粘葉本和漢朗詠集は有名な古筆ですが、その装丁である粘葉装(でっちょうそう)について
説明してみようかと思います。

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写真は和漢朗詠集の粘葉装にする時の料紙です。
両面の加工がしてあります。
右の料紙がおもてになります。左が裏で、おもてと同じ色具引きがしてあり
文様はありません。
  (料紙の大きさ 245㎜×200㎜)

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おもて面が谷になるように、真ん中に折りを入れます。

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折り目を背にして、幅6㎜くらいで糊を入れ隣の紙と合わせていきます。

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実際に張り合わせた状態です。
おもて面は、しっかり平らに開きますが、裏面は糊代の分だけ
狭くなります。
こうして同じように何枚も重ねて張り合わせ、一冊の本になります。
原本は29枚の両面の料紙が折って重ねて張り合わせてあります。
一枚の料紙で4ページ分といえば分かりやすいでしょうか。

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表紙を付けて装丁の完成になります。
粘葉装の大まかな様子が分かって頂けましたでしょうか。

実際に販売している和漢朗詠集の料紙は、ほとんどが片面の加工です。
お客様が製本を前提に書くことはあまりありません。

粘葉装の古筆には、他に西本願寺本三十六人家集があります。
寸松庵色紙と継色紙ももとは粘葉装であったといわれています。

コメント

  1. 梅花 2013.10.09

    今日、上野平成館の特別展 京都を見てきました。
    屏風絵、障壁画展示だったのでこのような展示はありませんでしたが、確かな装丁、表具、表装の技無くしてこの展覧会は無いのだなぁ…としみじみ思いました。
    遷宮の月。繋ぎ続けて行く事の尊さを感じています。

    • 小室 久
      小室 久 2013.10.10

      梅花さん、ありがとうございます。
      特別展いいですね。私もぜひ行ってこようと思います。
      装丁は、創業者の祖父が得意だったので道具が残っています。
      私は、専門外なので楽しみで作るくらいです。
      ただ、面白い作業なので時間を忘れて集中できます。

      古筆を解説する上で、もう一つ「胡蝶綴じ」という大切な装丁があります。
      少し複雑なので分かりやすくする為に、どう説明するか考え中です。
      ぜひ、取り上げたいと思っています。

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