今日から三月。
梅雨前のころまで、料紙の加工には良い季節です。
今日は、裂箔の事を書こうと思います。
裂箔は、箔を竹のピンセットで不規則に破ったものです。
箔は金属だと付いてしまうため、竹製のアイバシと呼ばれるピンセットを使います。
偶然によるところが多いので、思いもよらない形になったりもします。
敢えて形を整えるときは、ピンセットを二つ使って調整することもあります。
このように、あらかじめ必要なだけ作っておいて、箔を撒く作業の時に使います。
裂箔は撒かずにピンセットを使ったり筆を使ったりして、目標の場所に置くようにします。
裂箔の効果はとても大きく、一瞬で場面が華やかになります。
扇面法華経冊子
平家納経
西本願寺本三十六人家集
源氏物語絵巻
これらの古筆には裂箔を使った表現が多くみられます。
図版を見る機会がありましたら、注目してみて下さい。
こんにちは。
箔を見ると緊張が走ります。
あの雲を掴むような感覚が未だにあって緊張してしまいます。でも本当にパッと華やかになりますね。品良く華やぐ、さじ加減も難しいです。
花粉の時期も箔は厳禁です〜。Σ(゚д゚lll)
徳橋様、ありがとうございます。
印象が強い分、全体のバランスに気を使います。
鼻がムズムズしたら、すぐに席を立つ!です。
一度、派手に飛ばしたことが。
こんにちは
3月、こちらは雨です
裂箔と云うんですね。名前は知りませんでした。
いつもいい勉強になります。
崖様、ありがとうございます。
こちらも朝から雨が降っています。
予報ではこれから雪なので、ドキドキです。
捨泊(すてはく)とも呼ぶことがありますが、裂箔のほうが
きれいですよね。