かな料紙 - 小室かな料紙工房 -

伝統的製造方法で、書道用かな料紙を製作しています。このWebサイトでは、製作に係わる職人の立場から、かな料紙の作り方や種類など説明したいと思います。

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唐紙の下地


20130727_1

胡粉を膠で良く練るところから、仕事の始まりです。
毛足の短い刷毛で濃いめの状態で膠と胡粉をよくなじませます。
さらに染める色に合わせて絵の具を加えます。

写真は、藍色の絵の具を入れて、程よく薄めて
染める状態にしたものです。
刷毛は、馬の毛でわりと毛がしっかりしたものを使います。

胡粉(ごふん)
イタボガキの貝殻を十年から十五年くらい天日でさらし
石臼で引いて粉にしたものです。
日本人形、日本画、などに使われ、そのままだと
温かみのある独特の白になります。

20130727_2

あらかじめドーサを引いてにじまないようにした雁皮紙に
刷毛で染めている写真です。
縦横に何度も刷毛を動かして、染むらの無いように
作業をします。

20130727_3

広げて乾燥しているところです。

全体を通して、
膠の加減に気を付ける事が大切です。強すぎても
弱くても、後々問題が出てきます。
数字で表せないので、作業をしてみて感じて覚える
しかありません。

乾燥が仕上がりに影響するので、天気の良い
よく乾く環境が理想です。
梅雨時の高温で湿度の高い状態は、いちばんむずかしい
季節です。

次回も又、下地作りの続きをアップしようと思います。

コメント

  1. TOSHIO 2013.07.27

    膠の加減は手に伝わるとか、刷毛に伝わるとかの感じでしょうか?
    まさに職人の技と自然との対話ですね!

    • 小室 久
      小室 久 2013.07.29

      そうですね。膠が強いと刷毛に伝わる抵抗が大きく
      弱いと小さくなります。また、刷毛に付ける絵の具の量は、
      多いと抵抗が弱く、少ないと大きくなります。
      膠の加減と刷毛に付ける絵の具の量が丁度良いと
      仕上がりもきれいで、作業も順調に進みます。

      いまだに、ベストの加減かどうかの確信的な自信が無く
      よりベストの状態に近づける努力をする、と言った方が
      良いかと思っています。

  2. 梅花 2013.07.30

    仕事が美しいですねー。
    以前、日本画を描いていた時、胡粉と膠には本当に悩まされました。
    唐紙のベースになる部分。雲母の煌めきがもう見えるようです。
    良い目養いになりました。

    • 小室 久
      小室 久 2013.07.30

      梅花さん、ありがとうございます。

      胡粉と膠、たぶん一生のテーマです。

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