版木は山桜の木を材料に使います。
木目による固さの差があまりなく、全体に固くて
粘りのある版木に向いている材質です。
無垢の材料だけでなく、現在はこのような山桜材の合板があります。
表面が微細なベルトサンダーで仕上げてあります。
鉋で削ったようにつるつるです。
これは、魚波文様の版木です。
西本願寺本三十六人家集の伊勢集などの古筆に使われています。
これは、苺唐草と言われている文様の版木です。
元永本古今集や西本願寺本三十六人家集の各集に使われています。
これは菊唐草と呼ばれている文様の版木です。
粘葉本和漢朗詠集に使われています。
これは唐子唐草と呼ばれている文様の版木です。
元永本古今集に使われています。
これは花襷(はなだすき)と呼ばれている文様の版木です。
寸松庵色紙や元永本古今集に使われています。
これは丸に鳳凰唐草と呼ばれている文様の版木です。
西本願寺本三十六人家集の伊勢集に使われています。
他にも多くの種類の版木があります。