金砂子は、箔をフルイで細かくして作ります。
箔は「切り廻し」と言って、箔打ちの終わった箔を四角に整形する時
周りの落とした部分を使います。
箔は枚数で売られていますが、切り廻しは重さで売られています。
さて、その切り廻しをフルイに入れます。今回は荒いタイプの砂子を作ります。
フルイの中に入れた切り廻しを、茶筅(ちゃせん)の古いものを使って
丁寧に少しづつフルイを通していきます。
フルイの下に出た箔です。
この時点では、砂子の大きさにばらつきがあります。
今度は、少し目の細かいふるいに移します。
これで細かすぎる砂子を取り除きます。
これは、少し目の細かいフルイを通って下に落ちた砂子です。
これは細かいタイプの砂子を作るときに使うため、とっておきます。
こうしてフルイの中にある程度大きさのそろった砂子が残ります。
これを桐箱に入れて保存しておきます。
砂子の大きさは、古筆に使われている料紙をもとにして作ります。
実際に紙に撒いてみてから古筆と比較し、フルイの目の大きさを調整します。
箔装飾の料紙には、まだいくつか用意するものがあります。
紙に撒くまでにあと何回更新するでしょうか?
どうぞもう少しお付き合いください!
茶せんを使っているのですね!
私は以前日本画の隈取り筆を使っていまいしたが静電気が起きてしまい、筆についてしまって困りました。道具を工夫して使う。自分の頭の硬さをほぐさないと行けませんね(^-^)/
徳橋様、ありがとうございます。
茶せんは荒い砂子を作るときに使います。
細かい砂子は染色用の刷り込み刷毛を使います。隈取筆と毛の質は似ていると思います。
ただ毛足が短くしっかりした感じがします。
頭は柔らかくありたいですね。私は相当硬いです。