今日も、木版のお話です。
版は自分でも作ります。写真は山桜の木を使った合板です。
表面は鉋(カンナ)ではなく、超微細なベルトサンダー。
分かり安くいうと紙やすりでしょうか。
それでも、手で触るとツルツルで鉋仕上げとそれほど
変わらない感じです。
自作の木版は、この版木を使っています。
写真は、亀甲文様です。
寸松庵色紙や道済集や粘葉本和漢朗詠集などに使われています。
原本の印刷物から文様を写し取り、版下(原稿です)を新しい版木に
貼って、彫ります。
これは大波文様です。
元永本古今集や西本願寺本三十六人家集に使われています。
古筆に使われている文様は、かなりの種類になりますが
まだまだ作りたいものが多くあります。
版づくりには原稿書きから彫りまで、かなりの時間がかかるので
なかなか思うようには製作が進みません。
現在持っている版木は、財産というべきもので大切に
使っています。
素敵です。
大波紋様は薄い藍に雲母で…などと妄想してしまいエキサイトしています。版はなんて美味しそうなんでしょうか。極上のバームクーヘンのようです。
すみません。素人の女子の戯言でした。
梅花さん、ありがとうございます。
バームクーヘンですね!!ほんとに。
まさに宝物だね!それにしても美しい!!ここに修行の成果が出ていることを感じます。そして、伝えてくれた沢山の人の顔が見えます。硬くなりがちな彫が、柔らかく見えるのがとてもいい!!私も竹印、木印と格闘中ですが、本当に難しいです。砥ぎの難しさを感じるたびに、あなたの顔が浮かびます。
TOSHIOさん、ありがとう!
砥ぎは、いつまでたっても難しいです。
彫りもまた同じくです。
すごいものを見せていただいています。ありがとうございます。
文様の名も教えてもらえるので、楽しいです。
komuroさんの技も含めて、本当に大切な財産ですね
mis**_26さん、ありがとうございます。
彫りの技術は正直なところ半人前です。
それなのに老眼が始まってしまって、困ったものです。
こんばんわ
前回のものといい、今回のものといい、素晴らしいです。
大波文様は立体的に表現され、古の技術の伝承の大切さを思い知らされます。
崖さん、ありがとうございます。
料紙に使われている伝統文様は、何種類かあるので
機会を見つけて取り上げていきたいと思っています。
すばらしいですね。
美的感覚の鋭さと卓越した技術。
長年の鍛錬と経験の積み重ねの集大成のような気がします。
いいもの見せていただきました。
rintarouさん、ありがとうございます。
お褒め頂いて恐縮です。
よろしくお願い致します。