かな料紙 - 小室かな料紙工房 -

伝統的製造方法で、書道用かな料紙を製作しています。このWebサイトでは、製作に係わる職人の立場から、かな料紙の作り方や種類など説明したいと思います。

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雲母摺り


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胡粉で染めた紙に、木版で雲母を摺ります。
雲母はフノリと膠でといであり、刷毛でタンポに
付けているところです。
手前のバットに雲母の絵の具が入っています。
硯用の保温器が丁度良く、使い勝手上々です!

20130808_2

今度は、タンポで木版に丁寧にムラにならないように雲母の絵の具を
付けます。木版は、あらかじめ湿しておいてから使うようにします。

20130808_3

版木に紙を乗せるところです。

版画はふつう右見当で紙を版木に乗せます。右手の角に合わせて
ということです。
料紙の加工は、表右見当なので版画で紙を乗せるときは裏返しに
なるので、左見当になります。
どうでもよいような話ですが、見当はけっこう重要なものです。

あと一つ、紙はしっかり持たない!胡粉は手の油を吸いやすいので
作業の時に気を付けなければならないことです。
軽くひっかけるような感じ、でしょうか。

最後の摺っている写真は、プロフィールに使っているのが
続きです。
襖の唐紙は手のひらを使って摺っていますが、私は、バレンを
使います。

コメント

  1. TOSHIO 2013.09.21

    何気なく書いてるけど難しい作業だよね。秘伝的なこともあるし、やってみないと分からないことがたくさんあるから、職人の世界は本当に奥が深く限りがないことを感じます。見当…これって聞けばわかるけど、こんな事を思いついた人も発見した人も凄いと思います。

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      小室 久 2013.09.21

      いつもありがとう!!
      職人の間では当たり前に行っていることでも、意外と
      知られていない事ってあるのかもしれませんね。
      些細なことでも、書いてみてること。気を付けてみます。

      秘伝というと、ちょっとおおげさかなぁ。(笑)

  2. 2013.09.21

    おはようございます

    いつ拝見しても興味深く、楽しいです。
    一度実際に見学できたらなぁと思っています。

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      小室 久 2013.09.21

      崖さん、ありがとうございます。

      ぜひ、一度見学にお出かけください。
      あまりの山の中で、驚かれると思いますが。

  3. 怜花 2013.09.21

    おはようございます♪

    幾重にも工程があるのですね。次はどんなだろうという楽しみもあり
    順番の工程の中のここかぁと思いたい自分がいます。
    工程表があると分かり易いかもしれませんね! ごめんなさい。
    また偉そうに・・・。気になっちゃって。私も見学したいです✩
    着物の染色とか、こういう職人さんの作業って興味あります♪
    大変でしょうが・・・。

    1.木の皮の削り

    2.○○ とか・・・ さて何番迄あるのだろう・・・楽しみ♪

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      小室 久 2013.09.21

      怜花さん、ありがとうございます。

      ぜひ、お出かけ下さい。

      確かに、工程表はあるとわかりやすいですね。
      説明に工夫をしたいと思います。

  4. mis**_26 2013.09.21

    本当にすごい世界です。素人の私にはわからない部分がありますが、未知の世界、いつも興味深く拝見させてもらっています。

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      小室 久 2013.09.21

      mis**_26さん、ありがとうございます。

      続けて興味を持って見ていただけるよう、投稿していきたいと
      思っています。

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