かな料紙 - 小室かな料紙工房 -

伝統的製造方法で、書道用かな料紙を製作しています。このWebサイトでは、製作に係わる職人の立場から、かな料紙の作り方や種類など説明したいと思います。

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唐紙


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平安時代に唐の国から輸入されたので、「唐紙」と呼ばれています。

一般に唐紙というと、襖に張る建築用の紙を指して言いますが
書道用の唐紙も製法は同じです。

あらかじめドーサを引いてにじまないようにした紙に、胡粉を
引いて下地を作ります。
そこに木版を使って雲母で模様を摺ります。

粘葉本和漢朗詠集、寸松庵色紙、本阿弥切、元永本古今集など
様々な古筆に使われている料紙です。

始めは輸入したものを使っていたようですが、平安時代末には
和製の唐紙が使われるようになっているのだそうです。

写真上は菊唐草、写真下は苺唐草と呼ばれています。
文様に関しては、同じ文様でも様々な名前があるので
何が正しい呼び方なのかは、わかりません。

次回は、唐紙の下地作りの話をしようと思います。

コメント

  1. sho*uc*13 2013.07.20

    こんにちわいつも楽しみにしています。今回は唐紙ですか~。雲母の輝きが美しいですね!角度によって光り方も変わって見えて本当にすてきですよね^^。
    次回の下地作りも興味あるのでわくわくしてまってます。

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      小室 久 2013.07.25

      sho*uc*13さん、ありがとうございます。

      雲母の光の変化は、何とも言えないものがあります。
      もっと、写真をうまく撮りたいのですが。
      次回、頑張ってアップします!

  2. TOSHIO 2013.07.20

    昔はあまり好きではなかったのですが、今は凄く魅かれます。
    墨で書くと線を生かし、明るい空間を出してくれますね!
    職人の力が大きいと思うのは、私だけでないと思います。

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      小室 久 2013.07.25

      いつもありがとう!
      先日はお会いできて良かったです。
      書いた感触が加工によって変わるので、「書の線を生かし」と
      いうのは果て無き課題です。

  3. 梅花 2013.07.24

    唐紙素敵ですね。
    今日からブログ始めた梅花といいます。
    お気に入りに登録させて頂きます。
    紙は好きで良く買っちゃって。保管に困っています。

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      小室 久 2013.09.21

      梅花さん、御訪問、コメントありがとうございます。

      お気に入り、うれしいです。
      よろしくお願い致します。

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