第三回膠(にかわ)文化研究会に参加しました。
会場は、東京芸術大学美術学部中央第一講義室。
写真は門を通ってから会場の建物へ向かう間です。
数年前、和膠を製造する最後の生産者さんが廃業しました。
仕事の上で膠はとても重要な材料であるにも関わらず、
生産の現場が厳しい状況であったことは知りませんでした。
研究会は、作家、文化財修復技術者、研究者、教育者、
などの方々による集まりで、とても内容の濃いものでした。
興味のある方は、膠文化研究会のウェブサイトが
ありますので、アクセスしてみてください。
膠の話は、後々投稿していきたいと思っています。
これは墨を使う私たちにも大きな影響がありました。
煤といい伝統文化を取り巻く環境は本当に厳しいですね。
ゼラチンの製造メーカーさんが、飛鳥という名前の三千本膠を
復元製造してくれるようになりました。製法は最新の研究に
もとづいて、行われているそうです。
多くの研究者の方が、伝統的和膠の製造を残していくために
努力しておられます。心強いです。
洋本修復家の方が、革製の本の表紙を修復するのに
和紙を使う話をされていました。驚きました。