貫之集の上
西本願寺本の三十六人家集の中から貫之集の上に使われている料紙の複製です。
墨流しを水の流れに見立てて、水辺の草が描かれています。実際に墨流しを原本の通りに流すことは不可能なので、木版で再現しています。水辺の草や鳥、茶色のぼかしもすべて木版です。
始めに和紙を草木染で薄く茶色に染め、表面に細かい截箔を撒き下地を作ります。それから木版で墨流しから茶色のぼかしと順番に摺っていきます。
最後に銀泥で草や鳥を摺って仕上がりになります。
原本の墨流しはもっと濃くなっているのですが、実際に書くためには少し濃すぎるので薄くして有ります。複製を作るとき、このあたりの感覚が難しいです。書の線を最大限活かす為にはどのくらいの装飾にするべきなのか?
今だに、よくわかりません。
梅雨入り宣言が出てから、晴れの日が続いています。これは、料紙の加工にとてもありがたい事です。梅雨は湿度が高く紙が乾きにくいので、仕事がやりにくいのです。でも、今適度に雨が降らないと後々困りますよね。
墨流しを原本よりも薄く…あくまで脇役でと言う心が伝わってきます。書き手が求めるものによって違うから、答は無いと思いますが、我々がそれに負けない線で書けるかだと思っています
いつもありがとう。
確かに答えは無いのかもしれません。それでも、何とか探っていきたい。
こんにちは~。きれいな料紙ですねぇ。仮名文字を習っているのですが、ちょうどお手本の課題が重之集なんです。もっと上手になって、このような料紙にかけるようになりたいです。練習、練習ですね~~
大内さん、いつもありがとうございます。
そうですね。私も練習、練習です。
はじめまして✩
TOSHIO先生の門人です。
真摯に取り組まれている姿勢がひしひしと伝わってきます。
すごくまじめな方なんだろうなぁ~って。
自分もそうなのですが、お仕事以外の『素』のkomuroさん
どんな方なんだろう~って、
みなさんも見てみたいかもしれませんよ✩
ごめんなさい。初コメで。先生には内緒にして下さいね