お客様から平成12年の仕事の資料を頂きました。
【集最澄書紺紙金字般若心経】
平成12年に飯島太千雄先生がプロデュースされた、
最澄の般若心経を製作するプロジェクトがありました。
紺紙は越前の梅田太士さんが雁皮紙を漉き、
京都の吉岡幸雄先生が天然の藍を使って染を行いました。
工房で行ったのは、その染められた紙のアクを洗い、
皺を伸ばし、料紙としての仕上げの工程でした。
この時、父(義久)69歳、私38歳!
太郎は11歳でしたが、なんと12年後に吉岡幸雄先生から
教えを受けることになります。
不思議なご縁を感じます。
仕事が終わり、皺を伸ばすために仮張りをした板を
掃除していた時、
「こんな良い色の紺紙は見る事が出来ないから、
板に付いてる紙片をとっておくように」
と、父から指示がありました。
思い出したので、棚にしまってあったものを
出してみました。
今見ても、とても良い色です。
資料をお送り頂きましたT様、
ありがとうございました。
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