かな料紙 - 小室かな料紙工房 -

伝統的製造方法で、書道用かな料紙を製作しています。このWebサイトでは、製作に係わる職人の立場から、かな料紙の作り方や種類など説明したいと思います。

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息子の話


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私には25歳になる息子が一人います。
染色織物の道に進んで、現在愛媛県西予市にある野村シルク博物館という所で
修業中です。

一年目の基礎コースが終わって、二年目の創作コースに進みました。
基礎コースで製作した作品を家に送ってきたので
紹介を兼ねて、取り上げてみました。

西予市野村町は、全国でも有数の質の良い絹の生産地です。
現在でも数件の養蚕農家が繭を生産しています。

野村シルク博物館では、伝統的絹織物の後継者を育成するための
プログラムが有り
全国から募集しています。

養蚕農家での研修。手による糸紡ぎ。植物染料による染色。染料植物の栽培。
機織り。和裁。など、総合的に学ぶことが出来ます。

写真は、基礎コースの修了式に自分で着た着物です。
カリヤスのミョウバン媒染で糸を染めたそうです。
そのあと、機(はた)で織り、着物の仕立ても教えてもらいながら
自分でしたそうです。

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この反物は、蘇芳のミョウバン媒染で糸を染めたそうです。

生計を立てるのが難しい世界ですが、頑張ってほしいと思っています。

コメント

  1. 加口富美子 2014.11.07

    私も若い頃友禅染を下絵からお越して仕事にしようと無我夢中でやっていました。植物染料は少しだけやりました。天然染料の色は美しいですね。
    染色の世界は難しいですね。身体の健康と根気のいる仕事なので、精神の健康も気を付けてください。息子さんの性格に合っているといいですね。
    マイペースで頑張れ!

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      小室 久 2014.11.07

      加口様
      お久しぶりです。コメントありがとうございます。
      太郎は元気で生活しています。
      地元の方々が、とても親切にしてくれるようで、
      本人は楽しんで仕事をしています。

  2. 瀬畑 雄二 2014.11.08

    太郎君頑張ってるね。立派な作品創ったじゃないか。伝統工芸の道で生きてゆくのは本当に大変です、世の中風潮がが安直な方向に向いているようで、一度途絶えたら再興するのが難しいですから、行政面からのサポートも必要だと思うんですが、なかなか動いてくれませんよね。太郎君には身体に気をつけて、続けてほしいですね。

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      小室 久 2014.11.10

      瀬畑さん、ありがとうございます。

      どこまで出来るかわかりませんが、本人があきらめない限りは応援していこうと思っています。
      また何かできたら、アップします!

  3. 2014.11.12

    いい色出てますね

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      小室 久 2014.11.13

      崖様、ありがとうございます。

      蘇芳の染は、水道水に含まれる鉄分の影響で、渋くなってしまったのだそうです。
      あらかじめ鉄分を抜く方法があるそうなのですが、私も良い学びになります。

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