すっかりご無沙汰をしてしまいました。
具引きをするのに、とても良い季節になりました。
今日は、絵の具を合わせる前に胡粉を煮るお話です。
水に漬けて置いた胡粉を、膠や顔料を混ぜる前に
一時間くらい弱火で煮ます。
胡粉は、水に漬けておくと緑色のカビ?のようなものが
発生します。
煮ることによってほとんど出ることが無くなります。
紙を染めてから長い時間が経過した時、
湿気など保存の条件が悪いと
紙の表面にカビのような斑点が出ることが有ります。
煮ることにより、かなり軽減されるそうです。
今の季節は膠の状態が良いので、加工をしていても
心地よさがあります。
腕が上がったわけではないですね。
胡粉を煮るのは初めて聞きました。
カビ防止なんですね。
日本画でも胡粉の下地作りは難しいですが、本当に色々な対応があるのですね。一つ一つを丁寧に確実に。やはり基本ですね。
徳橋様、ありがとうございます。
若い時に、他の業種の職人さんに、「胡粉、煮てるかい?」と聞かれたことがありました。
基本の作り方は同じなんだなー、とその時感じました。
これも先人の知恵ですね。