かな料紙 - 小室かな料紙工房 -

伝統的製造方法で、書道用かな料紙を製作しています。このWebサイトでは、製作に係わる職人の立場から、かな料紙の作り方や種類など説明したいと思います。

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楢材(ならざい)の仕入れ


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楢の木を仕入れました。
皮をむいて、釜で煮出し、茶色の染料になります。

近所の建設業者さんの土場をお借りして、かたづけるまでの間
置かせてもらっています。

もともと椎茸栽培用の原木なので、放射能の測定結果と
基準値以下であることの証明書が付いてきました。
原木栽培に取り組む方々のご苦労が、思い起こされます。

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近くに推定樹齢300年の山桜が有ります。ちょうど今見頃です。

桜を眺めながら、材木のかたづけを始めようと思います。

コメント

  1. 2014.04.15

    楢の木の皮が染料になるとは知りませんでした。

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      小室 久 2014.04.15

      崖様、ありがとうございます。

      楢の木の皮は、とても良い茶色に染まります。
      赤色系、黄色系、青色系などの色にも混ぜてつかいます。
      色が落ち着いて、渋い色に。

      一番多く使う色なので、たくさん必要です。
      これで5年くらい使えます。
      倉庫に片づけた後、少しづつ皮をむいて使います。

  2. すみれ 2014.04.19

    桜や梅の幹の苔で紙を染めると、仰っる方がいらっしゃいました。古を想うと、自然の中にある素材で染めるのが、現代では贅沢かもしれませんが、本当なのかもしれません。サライ2月号を図書館でさがしました。惜し気なく料紙の作り方を公開してくださるお姿に、頭が下がります。

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      小室 久 2014.04.21

      すみれ様、ありがとうございます。
      試したことは無いのですが、梅の幹の苔で染めると、渋い緑色になるそうです。
      量を集めるのが大変そうですね。
      サライをわざわざ探して読んで頂きうれしいです。

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