かな料紙 - 小室かな料紙工房 -

伝統的製造方法で、書道用かな料紙を製作しています。このWebサイトでは、製作に係わる職人の立場から、かな料紙の作り方や種類など説明したいと思います。

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工房日記の記事一覧

「イノシシの牙」のお話

工房の地域で民生委員をされている方に
お会いしました。
高齢者のお宅訪問。
母が79歳になるので、寄って下さいました。

お持ちのキーホルダーがなんと、イノシシノの牙!
それもご自身で作られたとの事。
イノシシの駆除をされているそうです。

イノシシの牙は、オスだけに付いています。
なかなか大きくならないらしく、
写真の牙は、100キロを超えるイノシシのものだそうです。

牙の三分の二以上は、体内に入っていて
先が少し出ているだけ。
実際の採取は、頭骨を砂に埋めて
白骨になるのを待っている。
土だと茶色くなってしまい、仕上がりが悪いとのこと。

私の持っている仕事用の牙と比べてみました。
これも60キロ以上のイノシシだそうです。
1000年以上も昔から使われている仕事の道具と聞いて
驚いておられました。

論文 「料紙加工の現代的な方法について」 金子馨著

http://inkstone-painting.com/media/%E6%96%99%E7%B4%99%E5%8A%A0%E5%B7%A5%E3%81%AE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E7%9A%84%E3%81%AA%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%8E%E8%B7%A1%E8%A6%8B%E5%AD%A6%E5%9C%92%E5%A5%B3%E5%AD%90/

「料紙加工の現代的な方法について」
  ―教育現場への展開を視野に―

 古筆研究家の金子馨さんが現代料紙作家の中井之山さんと
料紙製作の教育現場への普及をテーマに論文を発表されました。

専門的な知識と道具がないと、なかなか料紙製作を
伝える事が難しいという現実があります。

そこで、手に入りやすい材料と道具を紹介して
教育現場に料紙製作を、という内容です。

中井さんと金子さんの熱い思いが込められています。
ぜひ一度、お読みください。

出来るだけ多くの方に読んで頂きたいと思っています。
共感いただけましたら、シェアまたはリツイートなどで
御紹介頂けると、うれしいです。

四季の短冊


四季の短冊を作りました。


春は梅と桜のイメージです。


夏は青空の下のヒマワリを。


秋は菊の花。


冬は牡丹のイメージだったのですが
少し違った感じになってしまいました。
が、出来上がりはとても気に入っているので、
これで良しとしました。(笑)

額に入れて、一年を通して楽しんで頂けたらと
思っています。

実はこの短冊、友人に頼まれたプレゼント用です。
新築のお祝いにお贈りするそうです。
9月に頼まれて、なんと今頃の仕上がりになってしまいました。

気に入ってくれるといいな。

茨城ものづくりマルシェ

「茨城ものづくりマルシェ」に参加します。

水戸エクセル(駅ビル)の6階です。
是非お立ち寄りください!
太郎と2日間、会場におります。

梅まつりのお帰りコースにどうでしょう!

常陸太田特別支援学校 社会人講師無事終了です。

社会人講師、本日最終日でした。
心のこもったプレゼントとお手紙を頂きました。

先生方の取り組みがとてもすばらしく、
たくさん学ばせて戴きました。

子供たちも一生懸命で、作業の中で
とても良い作品が作られていました。

かな料紙の技法を作業の中に取り入れる事が
できるかを考え、子供たちに何種類かの
体験をしてもらったりしました。

写真はコースターを継紙風にしたものです。

作業の終わりに記念撮影をしました!
許可を頂きましたので、載せたいと思います。

みんな、ありがとう!
とっても楽しかった!
プレゼント、大切に使います。

藤原彰子 「きらめく王朝料紙」

展覧会の御紹介です。

「西本願寺本三十六人家集 伊勢集」の模本の展示です。
製作者の藤原彰子さんは伊勢集の全四十八紙を、
料紙の製作から本文の書写まで行い、復元されました。

ぜひ、多くの方に見て頂きたいと思っています。

ここまで仕上げる為には、相当の情熱と労力を
かけたに違いありません。

藤原さんとは2011年の水戸常陽史料館でのかな料紙の展示に
大阪から見に来て頂いた時からのご縁です。

素晴らしい作品を拝見出来ますことを
今から楽しみにしています。

 

【東京展】
銀座鳩居堂画廊 3階
平成29年3月21日(火)~26日(日)
午前11時~午後7時(最終日4時30分)

【大阪展】
藤田美術館内ホール
平成29年4月5日(水)~9日(日)
但し造幣局桜通り抜けあれば10日(月)迄
午前10時~午後4時30分
(入館4時まで 最終日3時まで)

今年もよろしくお願い致します。

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あけましておめでとうございます。
いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます。

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昨年、工房入口にある休耕中の畑を借りました。
半分を駐車場にして残りは畑のままです。

この広さ、どうやって管理すればよいのでしょう?

太郎は日本茜を植えて、藍を植えて、などと考えている様子。
私は資料用に楮と三椏を植えてみようかなぁ、などと思案中。

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次に投稿した時は草がボウボウ!
にならないよう頑張ります。

今年もよろしくお願い致します。

ぼかし唐紙 動画

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摺り終えた唐紙を干しています。
見せ方の試みとして、使えるかな?という感じです。
音楽やナレーションが入っていたら言うことはないですね。

ぼかし染め 動画

久しぶりの動画です

前回は三脚で固定して撮影していましたが、
今回はカメラマン?が撮りました。
不慣れですが、手元を追っているので
見やすくなっているでしょうか。

練習のつもりで撮った動画なので、
いらない会話が、多少入っています。

動画は、ぼかし唐紙の下地を染めています。

白い胡粉と顔料で色を付けた胡粉を使い
ぼかし染めにしています。

パンフレット 改訂再販

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かな料紙のパンフレットを再版しました。

製作は「時の広告社」さん。
初版は多くの方に好評を頂きました。

再版のパンフレットには太郎が仕事を始めたことを、
工房の紹介の箇所に入れてもらいました。
こちらの意向をライターさんが素敵な文章にして
下さいました。
その他はほぼ初版と変わりません。

かな料紙がどのようなもので、どのように作られているかを中心に
まとめた内容です。

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パンフレット、表側です。

dsc06436

パンフレット、内側です。

かな料紙を知ってもらうために、
引き続き活用していきたいと思います。

展覧会のお知らせ

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