紙がにじまないように、ドーサ引きをします。
漉いた状態の和紙は墨や水をよく吸い込んでにじみます。
かな料紙は基本にじまない紙なので、必ず
ドーサを引くことになります。
また、ドーサを引いてにじみを止めないと出来ない加工が
あります。
膠(写真上)
三千本膠と言われているものです。牛の皮を原料にして
ゼラチン質を煮て取り出して乾燥させます。
ドーサに限らず、かな料紙の加工では重要な材料です。
ミョウバン(写真下)
正しくは、硫酸アルミニウムカリウムという化合物です。
ナスの漬物の色を悪くしないために使ったりします。
大まかに膠10gとミョウバン5g、これをお湯
800ccから1000ccくらいにといで使います。
膠とミョウバンの割合は、日本画の作家さん、表具屋さん
のように使う方によって違うので
それぞれの工夫があるのだと思います。
ミョウバンをもっと多く使う方もいます。また照りが
出やすいので、ほんの少しだけ、という方もいます。
ドーサは、季節や気温など環境で効き方が変わるので
その都度水の量を変えて、調整が必要になります。
こうして作ったドーサ液を紙に引いてにじみを止めるのです。
なるほど!好みもあるでしょうからね。その度合いは書き手の注文にも応じるのでしょうか?
かな料紙のドーサは、どちらかというと強めに引いてあることが
多く、書き手の要求で変えることはほとんどありません。
ぼかし染め、具引きなどはドーサが弱いときれいに仕上がらない
ということがあります。
箔の加工も定着が悪くなったりします。
墨の表現には大きな要素なので、今後の研究課題です。
知らないことばかりで、とても楽しく拝見させていただいています。
mis**_26さん、ありがとうございます。
うれしいコメントです!
ドーサ???
明礬で礬水ですね。すっきりしました!
季節や気温の変化などで効き方が変わるのはとても大変な作業ですが、
自然の声を聞き、自然と共に生きている。。。
自分もそうありたいと思いました(^^)
chikaさん、ありがとうございます。
漢字、難しいので普段使ったことがありません。
聞かれたときに、辞書引かないと書けないです。
おはようございます!
以前の同じ会の先生が、前衛書で墨にミョウバンを入れて
仕上がりが、墨の上に✩やダイアモンドが散りばめられた
感じで素敵でした。
怜花さん、ありがとうございます。
そうですか!
そのような効果が出るのですね。
版画家です。厚手の110×80cmの和紙のドーサを100枚くらい引いてくださるところないでしょうか。青谷和紙です。
版画の紙を専門にドーサ引きされている方がおりますので、
メールにてお知らせいたします。
ドーサの加減が版画用だとだいぶ料紙とは違うので
専門の方が良いかと思います。