かな料紙 - 小室かな料紙工房 -

伝統的製造方法で、書道用かな料紙を製作しています。このWebサイトでは、製作に係わる職人の立場から、かな料紙の作り方や種類など説明したいと思います。

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早春の料紙


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継紙の大色紙です。(8寸×9寸)(24㎝×27㎝)

二月十七日、フェイスブックの投稿に感激しました。
「なんと、良い色!!」

常陸太田市旧里見地区で木の里農園と営む布施大樹さんの投稿です。
まだ残雪の残る小川に桜色の大根が浮かんでいる写真でした。

大根の色と残雪の白、小川のきれいな流れ。
ずっと、投稿の写真が忘れられず、記憶の真ん中に柔らかに残り続けていました。
そこで、その柔らかな印象をかな料紙で表現してみました。

DSC02869

ここに早春の歌を一首。俳句を一句。言葉を一言。

感じるままに、書いて頂けたら
なんてことを、妄想しています。

残念なことは、下の大切な部分の色がどうしてもうまく撮れないことです。
背景を濃くすると益々わかりにくくなってしまいます。
実際は、大根の色に見立ててぼかし染めになっているのが
もっとハッキリわかります。

DSC02871

もし、フェイスブックにアカウントをお持ちの方。
ぜひ、布施さんの投稿をご覧になってください。

私(小室久)のフェイスブックにもシェアしています。(2月17日です)

木の里農園にはウェブサイトがあります。
こちらも是非、ご覧下さい。
余談ですが、私のウェブサイトを作ってくれた
同じデザイナーさんのお仕事です。

    木の里農園

      http://konosato.com/

コメント

  1. 徳橋恭子 2014.03.21

    こんばんは
    今写真拝見して来ました。
    見た記憶があります。色に対して鈍感になっている自分がいます。
    長い事、墨の世界におります。色を捨てた訳では無いのですが。
    断捨離で戸棚の奥を整理していて昔の絵が沢山出て来ました。色に溢れた作品が自分の絵じゃないような不思議な気持ちなってしまいました。
    小室さんの料紙の中に淡い春の息づかいを表現しようとする思いに感動しました!
    もっともっと感じる心。研ぎ澄ましたいと思いました。

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      小室 久 2014.03.22

      徳橋様、ありがとうございます。

      写真を見て頂けてうれしいです。
      書作品は書き手の方の思いが当然主になりますので、料紙の作り手が思いを表現することには
      とても抵抗があります。
      ただ、製作する過程はとても面白いので、またチャレンジしようと思っています。
      表現の幅を広げる!と言う意味では良い経験でした。

  2. 2014.03.21

    いいね!!!!!

    • アバター画像
      小室 久 2014.03.22

      崖様、ありがとうございます。

      何か、感じて頂けたらとてもうれしいです。

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